三重県の日本鼻笛協会伊勢友の会の会長さんと副会長さんが作られている鼻笛。
この笛は息が長く続けられるタイプの鼻笛であるだけでなく、スタッカートの効きも良い。
また、音域は軽く4オクターブ程を出す事ができる。
吹き方はベトナム製の物と近いが、鼻に当てる部分を鼻にかぶせる様な形で当てると、いい感じに音がでる。
三重の木を元に作ってらっしゃるそうで樹種はいくつもあり季節限定品もある。
私は「ひのき」「朴」「柿(秋の味覚シリーズ)」を購入させて頂きました。
上の写真はその三人で上から朴、ひのき、柿です。
また、それぞれに合った紐を付けてくださった。
右下には作られている伊勢の会副会長さんの「風」の焼き印が入れられている。
この鼻笛は日本鼻笛協会伊勢友の会さんから購入する事ができる。
これを基本形として鼻笛の研究もされており、巨大鼻笛「はなやま ふえお」さんや低音強化型の鼻笛なども製作されている。
一番奥が朴製の鼻笛である。日本鼻笛協会伊勢友の会の方が鼻笛を作られているという話をお伺いし、注文させて頂いた。その際、私が鼻笛を吹いている事を知ってくださっており「いい物が出来たら」と言ってくださったので、お言葉に甘えて「いいもの」を送って頂きました^^ 伊勢の会さんありがとうございます!
朴の木の持つ光沢の有る緑色が美しい鼻笛で、音色は我が家の伊勢の鼻笛の中で最もすっきりしていると感じる。他の鼻笛が包み込むような感じだとすると朴葉鳩は前に突き進むような感じだ。
名前の由来は朴の木の美しい緑色から、美しい緑を持つアオバトの名を取った。それに「朴」の代表的利用法である朴葉をかけて朴葉鳩(ほおばと)と名付けた。
中央のものがひのき製の鼻笛である。ひのきで作られているので当然ながらひのきのいい香りがする^^
音色は我が家の伊勢の鼻笛の中で一番柔らかく包み込むような音色。これは木が柔らかいからかもしれない。実際、肌触りも一番柔らかく、音量も一番小さいように感じた。
名前はすべやかな肌触りとヒ=緋=檜の文字が、この鼻笛に合っているな~と感じ、滑らかな見た目の羽を持つ鳥である“レンジャク”の一種”緋連雀(ヒレンジャク)”から取ったものである。
一番手前が柿製鼻笛の皮付き版である。上の写真でサイドに入っているラインが柿の木の皮で、ワンポイントとして渋く輝いている。
左の写真は「柿黒」という物だそうで、いい柿には入っているのだそう!こちらも伊勢の会の方が選んで下さいました^^ 重ねてありがとうございます!
音色は包む込み、そこに味や深みが加わる感じの音色である。音量も一番ある様に感じる。
名前は皮が在るので襟の在る鳥を探していたところ、”アカエリカイツブリ”が出て来たが、渋めの雰囲気の在るコイツには長い名前は似合わないなと思い、より渋い感じでもあったので近縁の鳥である“カイツブリ”から取ったものである。名前の「鳰」の字はカイツブリという意味である。
こちらの写真は、低音部を強化した試作機の朴製の鼻笛である。
実際、気を遣う事無く低音部を出す事ができる。
伊勢の会の方にお誘いいただいたヒビコレというイベントの場にて頂いた。ありがとうございます!
もう一人の朴製鼻笛よりも渋い色味で、朴の木の光沢の有る緑色が深く光っている。 音色は我が家の伊勢の鼻笛の中で最も一点集中で飛んでいく感じであり、また、吹き口が硬く強い息を吹き込める。
名前の由来は朴=”ほお”という響きと以前聞いたホトトギスの声である。
ホトトギスはさえずる時、声を低くしていくようで、私もその時、この鼻笛ではない別の鼻笛で競ったのだが、追いつけなかった。そこから、より低音を出すために作られたこの鼻笛にホトトギスから名前を取り、”ほお”と合わせて「朴鵑」と名付けたものである。
伊勢の鼻笛 :Ise no Hanabue (Japan)