平澤特殊楽器製作所 | ノーズ・フルート~3オクターブを出す~
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04 10月 ノーズ・フルート~3オクターブを出す~

今回は私の鼻笛演奏法を載せたいと思います。「舌だけでなく唇や顎といった口全体を使って鼻笛を演奏する」という感じのものです。

ですがベトナム製鼻笛やヒューマナトーンの音域を実用音域だけでも3オクターブ以上にまでする事ができます!

まずは鼻笛の基本の構え方です。

1.上唇と鼻の間の所に鼻笛上部を引っ掛けます。

※引っ掛ける場所は

ベトナム製鼻笛:鼻息を吹き込む所の下部、段差になっているところ。

ヒューマナトーン:鼻笛上部裏側の三角形に切り込まれている部分。

2.歌口の穴から7mm~1.5cmほどの所まで下唇を開きます。

それでは、ここから口全体の動きを低音域、中音域の高・低、高音域の

4つに分けて伝えたいと思います。

※かっこ内は話すときのイメージです。

低音域=「お」

舌:後ろに引き、口の奥に立てて壁を作る感じです。

唇:前に突き出し、左右をすぼめます。

顎:下唇が離れない所まで引き下げます。

息:比較的ゆっくりと息を入れます。

※ヒューマナトーンでは、鼻笛が鼻からはなれない様に注意してください。

中低音域=「あ」

舌:軽く前を下げ気味にしますが、特別な事はありません。

唇:ぽかんと開ける感じですが、少し脇をすぼめます。

顎:唇が位置に来るように軽く開いておきます。

息:普通くらいに入れます。

中音域=「うぇ」

舌:少し中程に立てます。音程が高くなるにつれてそのまま押し出します。

唇:前に突き出しすぼめますが、低音よりも上に置きます。

顎:少し上げ気味にします。

息:そこそこ強く入れます。

※「う」の唇に「え」の舌です

中高音域=「うぃ」

舌:立てたまま押し出します。限界になったら下の高音域編へ飛びます。

唇:前に突き出して左右をすぼめ、少し上に上げます。

顎:そこそこ上げ気味にします。

息:かなり強く入れます。

※「う」の唇に「い」の舌

高音域=「th」

→「う」に「え」が少し混ざる感じ。相当な力が入ります

舌:上下の歯で挟んで少し先端を下げます。

唇:すぼめて突き出し上に向けます。より高い音を出すときは下唇をさらに前に出します。

顎:舌を挟むまで上に上げます。より高い音を出すときは前に出します。

息:強く入れます。

※唇の形は「う」で舌は歯の外に出します=「th」

※低音域では唇を突き出しつつ薄くするために全方向へ引きます

出ましたでしょうか?

ご参考になれば幸いです。

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